wada architectural design office | 和田設計 愛媛県松山市の一級建築士事務所です．

2012 第六回 台所喫茶店

11/4に第六回 台所喫茶店にうかがいました。毎年この時期に催される国指定の
重要文化財である旧広瀬邸を利用しての期間限定カフェのイベントです。

注文を済ませて畳敷の座敷に入ると、ちゃぶ台とカラフルな配色の座布団が配置
されていました。古い建物にモダンな要素を取り込んだ感じがとても好みです。
美味しいコーヒーと小さなチーズケーキをいただき、ゆっくりした時間を過ごすこと
が出来ました。
今までの台所喫茶店では天井の高い土間の台所スペースに古いテーブルや椅子
が設置されていましたが(独特のいい雰囲気だった)、今年は庭や座敷に席が用意
されていたため、日本家屋特有の開放性や外部との繋がりを改めて感じました。

子供が生まれてからは初めての訪問でしたが、旧広瀬邸の広い敷地や池の廻りを
散歩することが出来たため、彼にも少しは楽しんでもらえたかと思います。(池にいた
水鳥ともっと遊びたかった様子で少しぐずっていた..)

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ヨドコウ迎賓館 (建築士会松山支部研修旅行)

9/15,16の二日間、所属する建築士会松山支部の研修旅行で姫路・神戸方面を訪
れました。松山支部の先輩建築士、若い建築士の方々と総勢20名でのバスツアー
でした。当日は台風の接近も心配されていましたが、なんとか旅行中は天候に恵まれ
ました。

早朝に松山を発ち、まずは大規模改修中の姫路城に向かいました。平成5年には世界
遺産にも登録されており、外国の方も含めた多くの観光客で賑わっていました。
大天守は仮囲いで覆われており全体を見ることができたわけではなかったのですが、
スケルトンのエレベータ等で改修の様子を間近で見学できる工夫もあり、十分楽しむ
ことが出来ました。姫路城を借景とした好古園も併せて見学しましたが、手入れの
行き届いた日本庭園の中は時間がゆっくりと流れているように感じました。その後神戸
に入り、中華街での夕食の後、メリケンパークなどでこれぞ「ザ・神戸」とも言える夜景
を楽みました。

翌日は今回の旅の個人的なメインイベントである芦屋のヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅：
フランク・ロイド・ライト設計)を訪ねました。以前近くに住んでいたことがあったのです
が、いつでも行けると思って見学しないまま関西を離れたため、今回が初めての訪問
でした。神戸・芦屋周辺特有の傾斜のある敷地条件を活かし、建物の高さを抑えた設計
となっており、豪邸ながら周辺への威圧感はありません。敷地奥までつづくアプローチ。
エントランス付近は大谷石をふんだんに使ったピロティ形式の外部ロビーとなっており、
とても居心地の良い場所でした。
はじめに通された応接室ではライト特有の幾何学をモチーフにしたテーブルと椅子、
タリアセン1(TALIESIN 1 FLOOR)といった名作家具・照明器具に目を奪われました。
細かい装飾のハイサイドライトやマホガニー材、大谷石が特徴的なインテリアは時間の
経過と共に風合いを増しているように思えました。
延べ床面積566.6㎡の大きな邸宅には主・家族の通る表動線と使用人や食事の
サービスの際に使用する裏動線がしっかり用意されていました。基本設計当初は洋室
として計画されていたスペースが実施設計時には和室に変更されており、納まり上さま
ざまな苦労があったとは思いますが、洋館の中に和室が違和感なく存在しておりとても
興味深かったです。(内法は1,750mm程度に抑えられていた)また、襖の引込み方の
工夫により3室の続き間の和室がそれぞれ独立して使用できるようになっていました。
その他、普段は公開してない部屋・動線も特別に見学させていただき、非常に充実した
ライト詣となりました。
こちらの建物も震災によりダメージを受けたはずですが、丁寧な補修作業が行なわれて
おり、被害を受けた形跡は見受けられませんでした。鉄筋コンクリート造の建物として
初めて国の重要文化財となった旧山邑邸。これからも建築好きだけではなく、多くの
人に愛される建物であって欲しいと思います。

さまざまな方のご尽力により、とても楽しい有意義な一泊二日の研修旅行となりました。
ありがとうございました。

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Hans J Wegner : on design

こちらの作品集には大好きな家具デザイナー、ハンス・ウェグナーの歴史や代表的
な椅子が大きな写真とともに解説付きで紹介されています。
スケッチや図面、工場の様子などから一脚の椅子ができる過程も細かく掲載され
ていて、後半にはウェグナーの自邸も掲載されています。デンマーク語と英語に
よる解説というところが少し残念ですが、ハードカバーの装丁・デザインも美しい
一冊です。デンマークもいつか訪ねてみたい国のひとつです。(遠い目..)

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KITANIのクッション

先日友人夫妻が息子の一年越しの出産祝いという名目でキタニのクッションをプレゼント
してくれました。キタニさんは岐阜の高山を拠点として、非常に質の高い北欧デザインの
家具や自社デザインの家具を製造・販売しており、家具好きとしては一度は訪ねてみたい
場所のひとつです。
岐阜のショールームでは、ソファや椅子の張り地のハギレを使ったクッションを手頃な価格
で販売しているそうなのですが、ハギレというにはもったいないほどの生地の質感や発色
の良さから、友人宅で目にしてからわが家でもぜひ所有したいと思っていました。

小さなクッションとはいえ、初めて手にする憧れのキタニの商品。わが家の地味なインテ
リアのアクセントとして存在感を示してくれています。

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わたしのマトカ

以前から読みたかった片桐はいりさんの「わたしのマトカ」を図書館で見つけた
ため、借りて帰りました。
個性派の女優さんという印象の片桐さんですが、文章もとても上手で思わず
笑ってしまう場面がいくつもありました。フィンランド人の気質や各国のマッサ
ージ師についての描写は特に素晴らしかったです。(装丁もよかった！)
マトカとはフィンランド語で旅という意味だそうですが、片桐さんは小心者の
自分にはとても真似できない大胆な行動を旅先でたくさんされていて、少し
羨ましく思いました。
第２作である「グアテマラの弟」もぜひ読んでみたいです。(２冊同時に借りて
いたものの読む時間がなくそのまま返却してしまった‥)

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